水色のストーリー
練習が終わると、
男子は男子の部室、
女子は女子の部室へと戻った。
「彰、お疲れ」
男の部長が、
香水をもう一度ぬりつけている俺に、
声をかけた。
この人は、
高校の県大会でも高位につく人だ。
「お疲れ様です! 先輩」
「お前って、
ほんとに女子に人気高いよなぁ」
「そんな……」
まーね、
なんて言えない。
俺は、軽く照れた。
「部室の外、行って見れば?
かなりたかってるぞ」
「……はい?」
俺は、先輩に促されて、
部室の外に出た。