水色のストーリー
不思議
部活は、到って普通だった。
あれから俺にちょっかい出す女子は、
大概何故か瞳のボールにあたって、
俺は助かった。
瞳に礼を言おうとすると、
決まって彼女は顔をそらす。
……俺、自分の事、
結構イケてると思ってたんだけど……
瞳みたいに顔を逸らされると……
何気にショック。
でも、
俺がテニス一本だとわかった女子は、
次々に俺に愛想をつかし、
テニス部を辞めていった。
気付けば、24人いた女テニは、
今では、
8人と三分の一の人数になっていた。