水色のストーリー
「その子、今ね、
彰に肩触られてすっごく喜んでるよ?
一緒に帰れて、
すっごく……喜んでるの。
彼女、いないって聞いて、
安心、してる」
瞳は、俺の顔をみた。
大きな目が涙で濡れている。
この世代には珍しく、
瞳はすっぴんで、
頬にはただ涙の筋だけが通っていた。
すると、いきなり瞳は頭を下げる。
「お願いします!」
「へ!?」
俺は突然な事で、
かなりキョドった。
「私と……
付き合って下さい!」