俺様社長は左手で愛を囁く
「なんでもない」
「なんでもないって顔じゃない。
それ、落し物か?」
「・・・う、ん」
「それを落とした人は?」
「もういなくなっちゃった」
・・・
翔の問いかけに、返すことはできる。
だけど、
頭の中には、
私の目には、
さっきの人の顔が、
焼き付いて離れない・・・
だって、さっきの男の人は確かに、
彼に似ていた。
・・・
彼とは・・・・
・・・そう、園田先輩、その人に。
・・・
「冬美、帰ろう」
「・・・うん」
後ろ髪魅かれる思いで、
その場を後にした。
「なんでもないって顔じゃない。
それ、落し物か?」
「・・・う、ん」
「それを落とした人は?」
「もういなくなっちゃった」
・・・
翔の問いかけに、返すことはできる。
だけど、
頭の中には、
私の目には、
さっきの人の顔が、
焼き付いて離れない・・・
だって、さっきの男の人は確かに、
彼に似ていた。
・・・
彼とは・・・・
・・・そう、園田先輩、その人に。
・・・
「冬美、帰ろう」
「・・・うん」
後ろ髪魅かれる思いで、
その場を後にした。