俺様社長は左手で愛を囁く
「あの、これを」

「・・・え?」

・・・

私の肩を掴んだ秀明は、

名刺を取り出し、私に渡す・・・

それには携帯番号も・・・


「よかったら、連絡ください」

「え、ちょっと」

・・・

秀明は、

逃げるように、その場を去っていった。

・・・

そこの立ち尽くす私は、

その名刺を握りしめ、

秀明の後姿を、ずっと眺めていた。

・・・

話し方も、



笑い方も、




しぐさも・・・・


似すぎる秀明・・・


どうして今頃、私の前に現れたの?

私が先輩を忘れようとしてるから、

怒って、こんな事をしたの、

ねぇ、先輩?
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