俺様社長は左手で愛を囁く
「バカ・・・こんな体で、

どこに行くって言うんだ?」

そう言った翔は、

私を抱き上げた。

・・・

私は何とか抵抗する。


「翔には甘えられない。

貴方はもう、私の事・・・

愛していないんでしょう?」


私の言葉に、

翔の動きが止まる。

・・・

私は翔に涙を見られまいと、

荒っぽく目をこすった。


「うるさい!」

翔は目線を逸らしたまま、

私に言い放った。

翔の怒鳴り声に、驚く。

・・・

「ちゃんと、体は治せ・・・

出ていくのはそれからだ・・・」

翔は私を抱きかかえたまま、

寝室に運び、そっと寝かせた。
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