俺様社長は左手で愛を囁く

美香side

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ったく、やっと来たわね？

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宣伝部の入り口で、

私を呼ぶ不届き者。

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私の大事な親友を泣かせた張本人。

私は冷たい態度で、

神宮寺翔社長、いえ、翔のバカ野郎を

あしらってやった。

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でも、私の冷たい態度には、

全く動じる気配はない。

この男は、

本気で冬美の事を好きなんだ。

話してる最中に感じ取れた。


だからと言って、

そう簡単に居場所は教えない。

ちょっとは反省しろって言うの！

冬美の態度は、明らかに、

翔へスキスキオーラを出してたはずなのに。

それに気が付かないなんて鈍感すぎ。

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散々懲らしめたつもりの私は、

少しだけ満足して、

冬美の居場所を教えた。