俺様社長は左手で愛を囁く
そう言った私は、

心からの笑顔を、

久しぶりに人に見せた。

・・・

『冬美の笑顔、素敵だね』

「フフ、そんなことないわ」



・・・

しばらく見つめ合っていた私たち。

・・・動きだしたのは、マイク。


『本当に、色々ありがとう…

冬美に出会えて、よかった』

そう言ったマイクは、

私を抱きしめた。


そして、


頬にそっとキスを落とした。


・・・それは、

挨拶程度のキスだと、私は思っていた。

・・・

喋れないマイクが、

私の耳元で、

何かを囁いたけど、

分かるはずもなく・・・

マイクは私から離れようと体を

起こした。
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