俺様社長は左手で愛を囁く
「冬美」


・・・

マイクではない

男の人の声。


・・・

何度も聞いたことのある

恋い焦がれた人の声。



・・・

こんな所にいるはずはない。


・・・

振り返った私は、

まるで夢の中にいるようだった。


・・・

「…翔」

無意識にそう言い、

体は翔の元へ。


・・・それなのに、

私を離さないのは・・・
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