俺様社長は左手で愛を囁く
「翔・・あの・・ね」

・・・

翔の左手を掴んで、

自分の気持ちを伝える。

・・・

翔は、もう逃げたりなんかしない。

ちゃんと私の手を握りしめ、

静かに私の言葉を待っている。

・・・

「私…翔の事が、好き・・なの。

先輩以外、他の男性を好きになるなんて、

一生…ないと思ってた。

でも・・・

私は、貴方を…神宮寺翔を、

心底、愛してる・・・

もう、私から、離れていかないで?

私のこの手を、離さないで・・・」

・・・

私の言葉が終わると同時に、

翔は私の手を引っ張りよせ、

きつくきつく抱きしめた。

・・・

お互いの気持ちを、

確かめ合うように、

長い間ずっと・・・
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