俺様社長は左手で愛を囁く
翔もその事は知ってる。

彼は私の事を考え、

その事は私に任せると、

言ってくれてる。

・・・

「早乙女さん」

「・・・はい?」

・・・

宣伝部の入り口に立っている

綾野さんに声をかけられた。

私がそちらを向くと、

綾野さんは優しく微笑んだ。

・・・

「社長がお呼びです。

一緒に来ていただけますか?」

「・・・どこへ?」

「もちろん社長室ですが?」


「・・・わかりました」

・・・

社長室に呼び出すなんて、

一体何の用事なのかしら?

不思議に思いながら、

綾野さんの後ろをついていった。
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