俺様社長は左手で愛を囁く
それでも翔はどんどん話を進めていく。

「一つ、オレと結婚して、

専業主婦になるか」


「・・・は?」


「二つ、宣伝部部長を辞め、

オレの右手兼秘書になって、新たな会社を

一緒に担う。」



「・・・はあ?」


・・・

突然の質問に、

当然驚き、目を見開いた。

翔は私の反応を、予想していたのか、

さほど驚きもせず、

私を見つめていた。

・・・

そんな事を急に言われても、

今のポストも仕事内容にも、

十分満足してるし、生きがいを感じてる。

・・・

「このまま宣伝部部長って言う枠は、

用意されてないの?」

そう、それが一番いい。

もちろん、もう30歳。

結婚もそれなりに考えてる。
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