俺様社長は左手で愛を囁く
だからと言って、

付き合い始めたばかりの翔と、

すぐに結婚なんてまだ考えていない。

結婚はとても大事な事。

だからちゃんと愛を育んでからでも

遅くはない。

・・・

「その選択枠はない」

「・・・うそ」


「ウソじゃない。

現に、綾野にはもう次の部長候補を

探してもらってる。

2,3人は目星がつてるらしいから、

その中から選ぶだけだ。

…専業主婦は嫌か?」


「イヤって言うか・・・」

別に嫌じゃない。

でも、仕事人間だった私から

仕事を取ると、何も残らない気がする。


・・・

「じゃあ二つ目は?」

・・・

新しい会社のパートナー兼秘書。

・・・

その方が、

私には合ってるのかもしれない。
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