俺様社長は左手で愛を囁く
一か月間は、

仕事の引継ぎやら、

終わらさなければならない仕事に追われ、

バタバタした日々が続いた。

・・・

そんな私を気遣って、

翔は私を毎晩迎えに来る。

その優しさに甘えつつ、

仕事に精を出した。

・・・

そして。

一か月後。

宣伝部での仕事をすべて終わらせ、

いざ、

新会社へ。

・・・

「今日から、ここで働くのね」

私はビルを見上げた。

・・・

今の会社より、

さらに一回り大きいビル。

翔か二つの会社を経営することになるのだが、

私のそんなサポートが出来るのか、

今更ながら、不安になってきた。

・・・?!

握りしめた拳を、

翔が左手で優しく包み込む。
< 193 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop