俺様社長は左手で愛を囁く
そんな翔の心遣いが、

たまらなく嬉しかった。

・・・

翔の為に頑張る。

その決意を再確認した。

・・・

社長室に行くと、

まず秘書室があった。

そこにはデスクが二つ。

私の物と、綾野さんの物。

・・・

そしてその奥に社長室があり、

とても落ち着いてデザインの部屋だった。

・・・

「今日からよろしく頼むな、冬美」

そう言って私を抱きしめた翔。

・・・

私もそっと腕を回し、


「こちらこそ、よろしくお願いします」

・・・

見つめ合った私たちは、

フッと微笑んだ。


「・・・えっと、

失礼してよろしいですか?」

その声は、もちろん綾野さん。
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