俺様社長は左手で愛を囁く
彼は、

オーストラリアで出会った、

冬美の友人と名乗った少年。

・・・

まさかこんなに

大きな会社の跡取り息子だったなんて。

誰が思いつく事か。

・・・

マイクは手話で挨拶をした。

『お久しぶりです』

その言葉に、

思わずオレも冬美も苦笑い。

・・・

その言葉に驚いたのは、

マイクの父、バン氏。

「マイク、初めてじゃないのか?」


それに頷いたマイク。

『オーストラリアにいるころに

会ったことがあります。

そちらの女性とは、友人です』


「そうだったのか・・・

それじゃあ、これから仲良くやっていけそうだな?」

そう言って微笑んだバン。

・・・

オレとしてはなんだか複雑な

気分だった。
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