俺様社長は左手で愛を囁く
「加藤さんが言ってたぞ、

食事の用意が出来たからと言っても、

ちっとも返事が返ってこないって」


「・・・・」


「・・・何があった?」


翔は私に近づくなり、

そっと私の体を抱きしめた。

・・・

私は翔の肩の顔を埋めた。


「…冬美」


「翔」


「・・ん?」


「私が好きなのは・・・

愛しているのは、翔だけだから」


「どうした急に?」


「ちょっと、言いたかっただけ」


不思議そうな顔をした翔は、

私の頭を優しく撫で、

もう一度、ギュッと抱きしめてくれた。
< 206 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop