俺様社長は左手で愛を囁く
「マイク、私・・?!」

私の言葉を遮るように、

自分の手で、私の口を塞ぐ。

・・・

黙った私を確認したマイクは、

『わかってる、わかってるんだ。

冬美の言ってる事は。

でも・・・

冬美じゃなきゃダメなんだ。

悪あがきだってわかってる、それでも、

どんな手を使ってでも、

君を手に入れたい』

・・・

そう言ったマイクは、

手に持っていた書類に手をかけた。

?!

その時初めて、

それが契約書の書類だと言うことが分かった。


「マイクやめ「破けばいい」

「「・・・」」

私の声に重なって聞こえてきた、

翔の声。

・・・

私とマイクは、

そちらに向き直った。
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