俺様社長は左手で愛を囁く
なんだかんだ言って、

俺達に気を遣ってくれる綾野に、

感謝しつつ。

話しを終え、出ていく冬美を、

後ろから抱きしめた。

・・・

顔は見えなくても、

耳が赤くなってるから、

きっと顔も赤いのだろう。

オレはクスッと笑って、

その耳にキスをした。

冬美は予想通りの反応を示した。

・・・

一瞬ビクッとなったかと思うと、

さらに赤くなった顔で、

オレに抗議する。

・・・

「翔、いい加減にしてよ」

「お、仕事モードから、切り替わった?」

そう言って意地悪く微笑めば、

知らない!と言って、

そっぽを向いてしまった冬美。

・・・

毎日が本当に幸せで充実してる。

家でも、仕事場でも、

好きな人と共に過ごせるっていいなと、

つくずく思う。
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