俺様社長は左手で愛を囁く
モデルの、レイに、

ずっと睨まれ続けているから・・・

マネージャーや、翔には、

満面の笑みを見せているのに、

なぜか私には、にらみを利かせる。

・・・

怒るわけにもいかず、

それに耐えるしかない。

おかげで、私の笑顔は引きつりっぱなしだった。

・・・

「…冬美」

「…なんですか、社長」


「どうかしたのか?」

「…いえ、何でもないですよ?」

私の態度がおかしい事に気付いた翔が、

問いかけてきたけど、

大人な態度を見せた。

・・・

この広告が出来るまでの辛抱よ。

私は大人なんだから、

これくらいどうってことない。

・・・

それに引き換え、

レイは、まだ19歳と若い。

まだまだ子供よ。

そう思えば、何とかやり過ごせる。
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