俺様社長は左手で愛を囁く
そう思っていたのに。

・・・

レイは、

終始、翔にべったり。

ボディ―タッチは当たり前だし、

猫なで声で話す。

・・・

翔は、そんなレイに対し、

営業スマイルは崩さず、

だからと言ってさりげなく

レイを離してる・・・

・・・

「・・・では、今度お会いするのは、

撮影の時ですね」


「…はい、よろしくお願いします」


「それでは失礼いたします」

・・・

交渉成立。

仕事の為とはいえ、

あんな子の相手をするのは疲れる。

翔の後ろをついていきながら、

小さく溜息をついた。

・・・って?!


「え、ちょっ?!」

そんな私を翔はどこかへ連れ去った。
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