俺様社長は左手で愛を囁く
・・・

身なりを整え、

部屋を出ていこうとした時、

翔が私を後ろから抱きしめた。

「・・どうしたの?」


「急に抱きしめたくなった」


耳元で囁かれ、

私は微笑んだ。


「仕事に戻りましょう?

綾野さんももう帰ってきてますよ。

一人で大変な思いをしてるはずです」


私の言葉に頷いた翔は、

私の頭をそっと撫で、

会社へと帰っていった。

・・・

それから1か月の間、

仕事に追われ、

その合間には、

モデルの子の撮影も行われた。

・・・

その表紙が出来上がり、

ちょっと、妬ける・・・
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