俺様社長は左手で愛を囁く

翔side

・・・

オレは大きな溜息をつきながら、

綾野に手渡された雑誌を、

デスクの上に置いた。

・・・

綾野からは、前々から忠告は受けていたが、

まさか、こんなスキャンダルになるとは、

予想をはるかに超えていた。

・・・

「どうなさいます、社長?」

綾野に問いかけられ、

雑誌に目を落とす。

『モデルレイと、神宮寺翔熱愛』

・・・

たった一枚の広告から、

まぁ、よくここまで話をねつ造できたものだ。

対策しようにも、

ここまで大事になると、、

ある程度沈静化するまで、

黙って見守るほかなさそうだ。

雑誌に書かれているような事実は、

何一つないのだから、

堂々としていればいい・・・
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