俺様社長は左手で愛を囁く
突然の告白に、

冬美は驚きを隠せない。

…無理もない。

今までそんな素振り、

一度だってしたことがない。

冬美を困らせたくなかった。

幸せ絶頂であろう冬美が。

困る姿など、

誰が見たい?

だから、社長秘書として、

冬美や社長のサポートだけを、

笑顔でこなしてきた。


・・・

それがこのありさま。

あれ程忠告してたのに。

・・・

レイと言う女、

最初から怪しいと思っていた。

売出し中のモデルは、

売れる為なら何だってする。

そんな噂を耳にしていたから、

社長に忠告していたのに。
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