俺様社長は左手で愛を囁く
「早乙女さん」

「・・・ごめんなさい。

私は・・・

綾野さんの気持ちに、応える事は

出来ません」


・・・

冬美の言葉に、

かすかに微笑み首を振った。

「そんな事、最初から望んでない」

「・・・」


「最初に言いましたよね?

貴女の幸せがオレの幸せだって」


「…綾野さん」


「家まで送りますよ・・・」

「・・・一人で帰ります」


「そんなに警戒しなくても、

取って食ったりしません・・・

ただ家に送るだけですから」

・・・

冬美の肩にそっと手を置き、

歩き出した。

車に乗せ、

自宅へと車を走らせた。
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