俺様社長は左手で愛を囁く
「社長、早乙女さんを、

傷つけないでください・・・

色んな想いを乗り越えて、

やっと社長の事を好きになったのに、

今の早乙女さんは不幸せそのものだ。

このまま何の手段にも出ないなら、

私が・・・いやオレが、

早乙女さんを奪います」

・・・

オレの言葉に、

社長の目の色が変わった。

社長も驚いただろう。

まさか、オレが冬美の事を

好きだと思ってもいなかったはず。

・・・

「綾野、いつから、冬美の事」

「・・・きっと、入社した時からずっと。

自分の気持ちは胸に秘めたまま、

社長と幸せになれるなら、

この気持ちを闇に放り込むつもりでした」


「・・・」

「でも、それは止めました。

社長が、早乙女さんを傷つけるなら、

何が何でも彼女を守る、そのつもりです」
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