俺様社長は左手で愛を囁く
マスコミは、

それを大きく取り上げ、

レイとのスキャンダルは、

簡単に騒動も収まった。

・・・

そして・・・

今、俺たちは、

仕事の合間を縫って、

式場の下見に来ていた。

「この度はおめでとうございます。

大変なスキャンダルに巻き込まれ、

それでも、2人の愛が勝ったと聞き、

スタッフ一同感動しておりました」

・・・

担当の人に言われ、

オレも冬美も微笑んだ。

・・・

話しを進めていると、

「…社長」

オレを呼ぶ声が聞こえた。

・・・

「…綾野」

「ちょっと、よろしいですか?」

綾野の言葉に、頷いた。

「…翔、私も」

オレの手を掴んだ冬美が、

心配そうに見つめている。
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