俺様社長は左手で愛を囁く
私の言葉に、

翔はフッと笑った。

・・・

「オレもそう思うよ」



「・・・え?」



「まだ28だしな?

若い、どっかの令嬢と、政略結婚する方が、

よっぽど楽だ」


「・・・じゃあ!」


「それでも」

「・・・」


「惚れちまったもんはしょうがない。

オレは、お前じゃないと、ときめかない。

お前じゃないと、オレがオレじゃなくなる」


「・・・」

私をまっすぐに見つめたまま、

翔は心の中にグッとくるような言葉を、

言い放つ。

・・・

私は体中が熱くなるのを感じた。

・・・

これは一体どういう事?

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