俺様社長は左手で愛を囁く
大体、
一社員でしかない私を、
こうまでする方がおかしな話だ。
・・・
「離してください、帰りたいんです」
「離さない」
「どうして?」
「言ったはずだ。
君をさらう…
それほど君の事が好きだ・・・
君の泣き顔に、惚れてしまった」
・・・?!
翔の言葉に、絶句する。
私は人前で泣くなんてこと、
一度だってしたことがなかった。
涙は女の武器。そう言われてる。
でも、私はそれが嫌だった。
・・・どんなに悲しくても、
…どんなに悔しくても、
人前でだけは泣くもんかと
意地を張って生きてきた。
「何の冗談ですか?
私は人前で泣いたりなんかしない」
「確かにそうだな?」
一社員でしかない私を、
こうまでする方がおかしな話だ。
・・・
「離してください、帰りたいんです」
「離さない」
「どうして?」
「言ったはずだ。
君をさらう…
それほど君の事が好きだ・・・
君の泣き顔に、惚れてしまった」
・・・?!
翔の言葉に、絶句する。
私は人前で泣くなんてこと、
一度だってしたことがなかった。
涙は女の武器。そう言われてる。
でも、私はそれが嫌だった。
・・・どんなに悲しくても、
…どんなに悔しくても、
人前でだけは泣くもんかと
意地を張って生きてきた。
「何の冗談ですか?
私は人前で泣いたりなんかしない」
「確かにそうだな?」