俺様社長は左手で愛を囁く
「先輩から離れる、

もしかしたら、

最後のチャンスかもしれないよ?」



「・・・」


「私は社長に、

神宮寺翔に、心を見せてやっても、

その人の胸に思い切って、

飛び込んでみてもいいと思う。

新しい恋に、私は一番の友人として賛成。

冬美だって、

社長に、なんとなく魅かれてはいるんでしょ?」


「・・・」



私はほんの少しだけ頷いた。

確かに魅かれるところはある。

翔は、色んな顔を持つから・・・

社長の顔、プライベートの顔、

私だけに見せてくれるあの顔・・・

でもね、美香・・・

そんなにすぐには、

すべてを見せる事は出来ない。


もう、10年近く、

先輩の事しか、

考えていないんだもの・・・
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