俺様社長は左手で愛を囁く




「早乙女部長」


・・・


私たちの後方から、

私を呼ぶ声がした。


振り返ると、

そこには総務部の

荒木総務部長の姿が。


「何ですか、荒木部長?」

会議以外で、

あまり会話をしたことがない、

一体何の用なの?


「冬美、私、仕事に戻るから」

美香の言葉に頷く、


「ちょっと付いてきてくれ」

「・・・はい」

荒木部長に言われ、

後をついていくと、

普段はほとんど人の来ない、

倉庫部屋に当たる廊下。

こんなところで何の話が?

・・・ぇ。

嘘でしょ?
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