俺様社長は左手で愛を囁く
「お話があったんじゃ?」

冷静に、問いかける。

でも、全身冷や汗が流れるこの状況。

・・・

壁に押し付けられ、

私の股の間に自分の足を入れ、

逃げる事すらできない。

・・・

荒木部長は、

既婚者にもかかわらず、

女子社員に手を出すことは有名だったが、

まさか、私にその矛先が来るとは、

思いもよらなかった。


「この話がしたかった」


「・・・仕事の要件意外ながら、

私に用はありません」


「フッ。その態度、オレ好きだな」


「・・・」

そう言って私の顔に触れた荒木部長。

それに嫌悪感を感じた。

・・・

こんな人に触れてほしくなんかない。

「大声出しますよ?」

「いいよ、出しても。

君も噂の的になるだけだ」
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