俺様社長は左手で愛を囁く
そんな事を考えていたある日、

寝室のベッドの中、

オレはいつものように、

冬美を腕枕し、

左手で、

頭を撫でていた。

・・・

その時、冬美から質問が飛んだ。


「・・・ねぇ、翔」

「・・・ん?」


「ずっと思っていたことがあるんだけど」

「・・・なんだ?」



「どうして・・・

私に触れる時は、左手、なの?

翔は右利きでしょ?」


冬美の質問に、

オレは微笑んだ。


そして・・・


「右手は汚れてるから」

「…汚れてる?」

「・・・ああ」

「どうして?」
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