俺様社長は左手で愛を囁く
「いい・・・

冬美、無理して先輩を忘れるな。

忘れなくていい・・・

最初からそれは覚悟の上だったんだから。

オレが冬美の傍にいたい。

ただ、それだけ・・・

冬美の分も、いやそれ以上に、

お前を愛することが出来れば、

それで俺は幸せだ」



「…翔」



「だから、泣くな…

オレは今のままでも構わない」



「・・・でも、

翔は会社の社長・・・

早く結婚して・・・

跡継ぎだって、必要でしょう?

・・私なんかじゃ・・・」



「そんな事は気にするな。

別に我が子じゃなくても、

後を継いでいてくれるものがいれば、

子供はいらない」


「そんな」


「黙って」
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