〜Story of one day〜

とりあえず店長に言われた陳列を済ませて上がっていいと許可を貰ったから


さっさとエプロンを外して向かいの
ファミレスに急いだ。




俺、邪魔だろ。




宮部が俺を見つけて右手を挙げる。


とりあえず席に近づいてそこに座るけどこいつらがイチャイチャしてるとこを
ただ見せられてるだけの気がする。




でもまあそんなのも悪くないか。




「何でも好きなの頼んでよ」




「俺、バイト上がりだから腹減ってるから飯食ってもいい？」




「いいよいいよ。どんどん頼んで。颯太のおごりだから」




「マジで？そしたら遠慮なく」




「おいっ。ほどほどにしろよ」




「じゃあこのメニューの端から端まで」



「おいっ！」




なんかこいつらの空気いいな。


俺の冗談に笠井が反応して横で宮部が
笑ってる。




ここにあいつがいたらもっと楽しいんだろうな。


2週間だけの俺の彼女。




『期待はずれ』そんな言葉で別れた。





もちろんこれは俺が彼女に対しての言葉じゃなくて俺に期待してた彼女に向けた言葉。