〜Story of one day〜
「ちょっと高瀬、ぼーっとしてるけど大丈夫?何頼むか決めた?」




「えっ?ああ。じゃあハンバーグセットとドリンクバーで」




「了解。じゃああたしはシーフードドリアとドリンクバーね。颯太は?」




「お前ら人の金だと思って・・・」




「櫂、来ちゃった」




俺らが楽しく話してるところに現れた女。笑みを浮かべて立っている。




「何しにきたんだよ?」




いつもの俺の声より遥かに低いトーンで言う。何しにきた?


誰もお前なんか呼んでない。




「・・・高瀬、誰?」



「私、櫂と同じ本屋で働いてる飯塚茉央です。さっき話し声が聞こえてきて楽しそうだなってつい来ちゃった」




「・・・帰れよ」




「いいじゃん。あれ?もしかして2人は付き合ってるの?いいなぁ。若いカップル。高校時代の恋って何も考えずに突っ走れるからいいよね」




この言葉じりがすごく嫌いだ。
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