〜Story of one day〜
結局めんどくさいからサボった。




職員室で適当なこと言って鍵、取って
来てやってきたのは図書室。




ここは誰も来ないしゆっくり出来る。



1番奥の椅子に座る。
あの日もここでそうしてた。




「期待はずれなんだろ。もういいわ」




それを告げたのは俺。
でも追いかけることもしてこなかった
彼女。




最初から俺のことなんて好きじゃなかった。




思い知らされて腹立たしくて苦しくて気づいたらここに来て・・・泣いてた。




女のことで泣くなんて思わなかった。
そこまで俺、彼女のこと好きだったんだなって。




あーっ。俺、マジで恋とかできんのかな。





机に伏せてそんなことを考えてたら眠たくなってきてそのまま寝てしまった。





姉ちゃん、姉ちゃんもほんとに言いたいことはあの男に言えなかったのか?




我慢して1人で耐えて瑞穂を1人で育てるって決めたのか?



悪いのは姉ちゃんじゃない。





あいつらだろ?
< 39 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop