〜Story of one day〜
「・・・櫂くん?彼女いるんだよね?だから私、櫂くんのこと諦めようとしてるのにそんなこと言われたら期待しちゃうよ」




「彼女とは別れる。元々無理だったんだ。だから佑衣ちゃん明日、バイト終わるのが8時半になっちゃうけどそれから会ってくれる?遅くなるから家まで行くから」




「それって・・・」




「・・・俺の気持ち伝えたいんだ」





佑衣ちゃんが俺の胸の中で頷く。
勝負は明日。茉央とは別れる。




最初から無理だったんだ。




気持ちは佑衣ちゃんにしかなかったのに。

茉央にすら悪いことをした。




早く終わらせよう。
茉央だってわかってくれる。




早く終わらせて佑衣ちゃんに好きだって言いたい。



泣かせて傷つかせた分愛してあげたい。





そして、今日バイトは茉央と俺がラストまで2人。





バイト帰りに話があるからバックに残って欲しいと茉央に告げて俺たちはそれぞれの仕事をラストまでやった。






「バックで話さなくてもうちに来て話せばいいのに」





バイトが終わり片付けも終えて後は帰るだけ。茉央と俺はバックにいる。


茉央は俺の前に立ってて俺は座ってた。




「茉央、俺と別れてくれ。俺には好きな子がいるんだ。その子以外考えられない」
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