〜Story of one day〜
腕を掴み俺を引き寄せる。



あの日から俺はたとえ求められてもそれだけは絶対にしなかった。




茉央と一緒にいると約束したときに唯一だした条件。『プラトニックでいる』




タガが外れたあの日。



付き合い続けるから俺が触れるまで求めるまではやめてほしいと懇願した。




茉央もそれはわかったと理解してくれて今までそれだけは守ってくれた。




でも今はもうそれすらも聞き入れようとはしない。


俺を惑わせて狂わせようとする眼差し。




俺の体に触れ、指を滑らせる。
こいつは知ってる。




俺自身が制御できないスイッチを。

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