〜Story of one day〜
「そっか。私すごいとんだ勘違いしてたんだね」




「でも返ってそれが俺を救ってくれたけどね。まあかなり最低男だったけど」




「ごめん。櫂くんモテるからそういう風に思ってた。でもさっき話を聞いて益々カッコ良くて惚れ直した」




帰り道、佑衣ちゃんと自転車に2人乗りしながら俺はことの一部始終をすべて
話した。




とんだ勘違いをされてたけどそれが1番良かったのかな。茉央も俺も救われた。




「なあ、佑衣ちゃん日曜日俺の家に来ない?」




「えっ?」




「ば、バカ違うよ。姪に絵本読んでやってほしいなと思って」




「行く。・・・それだけだよね?」




「それ以上期待します?ならご期待に応えましょうか?」




瑞穂に絵本を読んでほしいし、数学の勉強会も再開したい。


どこかに出かけたりもしたい。




でも抱きしめたいしキスもしたい。




やっぱり君にはプラトニックになれそうもないかな。
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