俺様と闘う私『一部・完』
「むぅう……」
知ったかぶりがバレてむくれる私。
それでも認めずに白々しい態度を通していたら。
「あれ、キャビアだよ。大丈夫。みんながみんな最高に美味しいと思ってるわけじゃないから」
「ふぅーん」
「ククッ」
そうか、あれがかの有名なキャビア様だったのか!!!
と感激した顔を一瞬浮かべてしまったけれど、どうにかその気持ちを押し殺してそっけなくした。
けれどやっぱり笑われる。
もう私は諦めた。
いろいろと……
すっかり気落ちして佇んでいると、また笑い終えた彼がクスリと笑って
「ほらコレ食べなよ」
サンドイッチ(と言っても、かなり美味しそうなカツサンド)を2つ乗せたお皿を差し出してくれた。
これなら私にだって分かる。
彼の行為を受け取ることに若干の抵抗を感じるものの、やはり美味しそうなサンドイッチに罪はないと思い
「頂きます」
ありがたく頂戴して口にした。
「美味しいっ」
「そりゃ、良かった」
ニッと笑って私を見る彼の目が優しくて、私のササクレだっていた心も萎んだ。
知ったかぶりがバレてむくれる私。
それでも認めずに白々しい態度を通していたら。
「あれ、キャビアだよ。大丈夫。みんながみんな最高に美味しいと思ってるわけじゃないから」
「ふぅーん」
「ククッ」
そうか、あれがかの有名なキャビア様だったのか!!!
と感激した顔を一瞬浮かべてしまったけれど、どうにかその気持ちを押し殺してそっけなくした。
けれどやっぱり笑われる。
もう私は諦めた。
いろいろと……
すっかり気落ちして佇んでいると、また笑い終えた彼がクスリと笑って
「ほらコレ食べなよ」
サンドイッチ(と言っても、かなり美味しそうなカツサンド)を2つ乗せたお皿を差し出してくれた。
これなら私にだって分かる。
彼の行為を受け取ることに若干の抵抗を感じるものの、やはり美味しそうなサンドイッチに罪はないと思い
「頂きます」
ありがたく頂戴して口にした。
「美味しいっ」
「そりゃ、良かった」
ニッと笑って私を見る彼の目が優しくて、私のササクレだっていた心も萎んだ。