俺様と闘う私『一部・完』
急にウトウトし始めて、頭がぼんやりしてきた。
もう、
何も
考えたく
ないな……
そんなことを思いながら、霞んでいく視界。
それと反比例するように、ハッキリと思いだされる先程の情景―――
泣きたい、気もする。
でも、泣きたくない気もする。
モヤモヤが重くのしかかってきて、心がささくれ立っていく気がした。
その時。
「待たせた」
そう言って、志貴がドカリと私の横に座った。
「……」
何が待たせたなのか分からないけど隣に志貴が座ったことに安堵して、そのことにも自分で驚いて声が出なかった。
それに、ココへ来た意味すらどうでも良いと思っている自分に戸惑ったのもある。
いつもなら、速攻で志貴とやりあってるはずなのに……
返事をしない私の前にコトリと置かれたのは、いつかのハーブティー。
芳しい香りに誘われて一口飲むと、ホッとした。
カチャリと音を立ててカップを置くと、なぜか横から伸びてくる手。
「し、き……!?」
私は、志貴の腕の中にすっぽりと横向きに抱きしめられていた。
もう、
何も
考えたく
ないな……
そんなことを思いながら、霞んでいく視界。
それと反比例するように、ハッキリと思いだされる先程の情景―――
泣きたい、気もする。
でも、泣きたくない気もする。
モヤモヤが重くのしかかってきて、心がささくれ立っていく気がした。
その時。
「待たせた」
そう言って、志貴がドカリと私の横に座った。
「……」
何が待たせたなのか分からないけど隣に志貴が座ったことに安堵して、そのことにも自分で驚いて声が出なかった。
それに、ココへ来た意味すらどうでも良いと思っている自分に戸惑ったのもある。
いつもなら、速攻で志貴とやりあってるはずなのに……
返事をしない私の前にコトリと置かれたのは、いつかのハーブティー。
芳しい香りに誘われて一口飲むと、ホッとした。
カチャリと音を立ててカップを置くと、なぜか横から伸びてくる手。
「し、き……!?」
私は、志貴の腕の中にすっぽりと横向きに抱きしめられていた。