俺様と闘う私『一部・完』

 「は……」

 「だから、俺の傍に居ろ」

 「志、貴?」



 
 私は混乱していた。


 『俺以外に笑うな』??


 『傍に居ろ』??



 それって、それって……



 えっと、えーーっと。



 「はぁ……お前馬鹿すぎてムカつく」

 「なぁーっ!?」

 「一度しか言わん」

 「何がっ!?」





 「好きだ」




 
 パタリ―――



 シャツを握りしめていた手から力が抜けて、重力に従って落ちた。



 コノヒトナンテイッタノ?

 スキダッテナニゴ?




 脳内変換出来なくて、プチパニックを起こす私。



 だけど志貴はそんな私を待ってはくれなくて、話を続ける。




 「理香、返事しろ」

 


 無茶である。


 むっちゃくちゃである。




 「意味、分かんな」「考えろ、今すぐ」


 
 本気でむっちゃくちゃ。




 でも……



 
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