俺様と闘う私『一部・完』
電話を切ったあと、すぐにマネージャーに事情を説明した。
「御堂さん、やれるの?」
「なんとか、多分……」
「やっぱりそこに時間を割く分、売り上げに影響があるかもしれないし。君の家庭事情的に厳しいんじゃないの?」
「はい」
「やれる?」
正直、マネージャーの言葉は重かった。
私だって売り上げをこれ以上下げるのは厳しい。
それに家庭的事情と言われると、私も弱ってしまう。
何かあった時に駆けつけられられるのかなぁって不安に思う部分もある。
だからそこを突かれると、うっ、と思ってしまう。
でも……
「やらせてください」
頭を下げた。
私は、渡辺さん夫妻が好きだから。
お金のためだけに動くのってやっぱりヤダ。
心があってこそのサービスだもん。
もしこれで売り上げが下がったとして……また何とかしてみる。
おばあちゃんのことは、母に言ってみるしかないけど―――
こうして、私はまた渡辺さん夫妻宅への配達を始めることに決まったのだった。
「御堂さん、やれるの?」
「なんとか、多分……」
「やっぱりそこに時間を割く分、売り上げに影響があるかもしれないし。君の家庭事情的に厳しいんじゃないの?」
「はい」
「やれる?」
正直、マネージャーの言葉は重かった。
私だって売り上げをこれ以上下げるのは厳しい。
それに家庭的事情と言われると、私も弱ってしまう。
何かあった時に駆けつけられられるのかなぁって不安に思う部分もある。
だからそこを突かれると、うっ、と思ってしまう。
でも……
「やらせてください」
頭を下げた。
私は、渡辺さん夫妻が好きだから。
お金のためだけに動くのってやっぱりヤダ。
心があってこそのサービスだもん。
もしこれで売り上げが下がったとして……また何とかしてみる。
おばあちゃんのことは、母に言ってみるしかないけど―――
こうして、私はまた渡辺さん夫妻宅への配達を始めることに決まったのだった。