俺様と闘う私『一部・完』
ザーっと言う音が耳について目が覚めた。
その音をぼーっと聞きながら、雨まだ降ってるんだ……って寝ぼけた頭でボンヤリ思った。
―――うん。
もうちょっと寝たいな……
体を起こし掛けて、ゆるゆるとまた布団に潜り込もうとしたその時。
私はようやくやけに気持ちよい羽毛布団の感触と、スプリングベットの程よい固さが自分のモノと違うことに気が付いた。
勢いよくガバッっと起き上がると
「ったた……」
頭に少し痛みが走り、くらくらとする。
小さくうめき声をあげて、ベッドに倒れそうになったその時
「ようやく起きたか」
どうやら近くに居たらしいその人が、静かに近づいてきた。
顔を上げなくても、その声の主はもちろん、このベッドの持ち主で……
志貴に違いないことが分かる。
その音をぼーっと聞きながら、雨まだ降ってるんだ……って寝ぼけた頭でボンヤリ思った。
―――うん。
もうちょっと寝たいな……
体を起こし掛けて、ゆるゆるとまた布団に潜り込もうとしたその時。
私はようやくやけに気持ちよい羽毛布団の感触と、スプリングベットの程よい固さが自分のモノと違うことに気が付いた。
勢いよくガバッっと起き上がると
「ったた……」
頭に少し痛みが走り、くらくらとする。
小さくうめき声をあげて、ベッドに倒れそうになったその時
「ようやく起きたか」
どうやら近くに居たらしいその人が、静かに近づいてきた。
顔を上げなくても、その声の主はもちろん、このベッドの持ち主で……
志貴に違いないことが分かる。