俺様と闘う私『一部・完』
「きゃぁあっ」
びっくりして、声を上げると
「馬鹿か、何もしねぇよ。寝てろ、病人」
ぐっと両手をベッドに押さえつけたまま、今までにない至近距離で見つめてくるグレイの瞳。
その瞳と向き合ったまま、志貴はそう言った。
その体勢と、見つめあった瞳が恥ずかしくてまた熱が込み上げてくる。
パっと手が離れて、私は自由になった手で顔を隠すと志貴はバサッと布団を私にかけた。
「なんかあったら呼べ」
静かに威圧感のある気配が離れて行く。
私はいろいろと思うことや言いたいことがあったけれど……
見つめた瞳に込められた熱意と、掴まれた腕から伝わる志貴の熱。
そして発熱した自分の体を沈めるべく、布団の中で心を落ち着けようと深呼吸する。
心を落ち着けている間に、志貴の匂いにくるまれて―――いつの間にかまた意識を手離してしまっていた。
どうしてか、心地よい志貴のいる空間。
志貴の匂い。
それらにホッとして、何も考えずに深く深く眠りに落ちた。
びっくりして、声を上げると
「馬鹿か、何もしねぇよ。寝てろ、病人」
ぐっと両手をベッドに押さえつけたまま、今までにない至近距離で見つめてくるグレイの瞳。
その瞳と向き合ったまま、志貴はそう言った。
その体勢と、見つめあった瞳が恥ずかしくてまた熱が込み上げてくる。
パっと手が離れて、私は自由になった手で顔を隠すと志貴はバサッと布団を私にかけた。
「なんかあったら呼べ」
静かに威圧感のある気配が離れて行く。
私はいろいろと思うことや言いたいことがあったけれど……
見つめた瞳に込められた熱意と、掴まれた腕から伝わる志貴の熱。
そして発熱した自分の体を沈めるべく、布団の中で心を落ち着けようと深呼吸する。
心を落ち着けている間に、志貴の匂いにくるまれて―――いつの間にかまた意識を手離してしまっていた。
どうしてか、心地よい志貴のいる空間。
志貴の匂い。
それらにホッとして、何も考えずに深く深く眠りに落ちた。