俺様と闘う私『一部・完』
―――翌日。
ぎこちない笑みを浮かべながら、おはようございますと言って配達に来た私。
全くもって顔を上げられない私は、ずっと玄関の床を見つめていた。
―――大理石って綺麗だよね……
どうでもいい感想を持つくらいに。
そしたら、来なくてもいいのに。
いや、普通来るもんなんだけど……
玄関に志貴が来た。
「貸し1だからな」
「は……?」
おはようよりも何よりも、意味不明な言葉を不敵な笑みを浮かべたまま告げる志貴を思わず見上げた。
想像通り口端が上がって、ニヤッと笑っている。
こういう笑みを浮かべるときの志貴は、ロクでもない。
絶対に私の怒りスイッチを押してくるに違いない!!
そう思って、覚悟をして続きの言葉を待った。
しかし……
「来週の土曜日空けとけ」
「はぁっ!?」
「というか、日曜日まで空けとけよ」
さも当り前とでも言うように、志貴はサラッと信じられないことを言った。
ぎこちない笑みを浮かべながら、おはようございますと言って配達に来た私。
全くもって顔を上げられない私は、ずっと玄関の床を見つめていた。
―――大理石って綺麗だよね……
どうでもいい感想を持つくらいに。
そしたら、来なくてもいいのに。
いや、普通来るもんなんだけど……
玄関に志貴が来た。
「貸し1だからな」
「は……?」
おはようよりも何よりも、意味不明な言葉を不敵な笑みを浮かべたまま告げる志貴を思わず見上げた。
想像通り口端が上がって、ニヤッと笑っている。
こういう笑みを浮かべるときの志貴は、ロクでもない。
絶対に私の怒りスイッチを押してくるに違いない!!
そう思って、覚悟をして続きの言葉を待った。
しかし……
「来週の土曜日空けとけ」
「はぁっ!?」
「というか、日曜日まで空けとけよ」
さも当り前とでも言うように、志貴はサラッと信じられないことを言った。