俺様と闘う私『一部・完』
夜会
「ねぇ御堂さん。あなたずいぶん細いけど、しっかり食べてる?」
と聞かれたのは、志貴と気まずい再開をした翌日……
火曜日の宅配の時のこと。
渡辺さんの奥様が突然そんなことを言い出した。
「え、細い、ですか?」
「私なんかこんなだから、あなたを見てると心配で……」
なんて、少しばかりふくよかな体を見てそう言った。
長い間宅配を渡辺さんにしてきたけれど、今までそんな風に体型のことなどを言われた記憶がなかったので、少し面食らった。
けれど、心配してくれているのは感じ取れたので、特に深く考えもせず話を合わせた。
「あははっ、大丈夫ですよ。これでもサイズはSですし、服だって7号くらいですよ? 私の身長なら普通ですから」
と明るく答えた。
太くもないけど、どうしようもないくらい細いわけでもない。
それを聞いた渡辺さんはやけに嬉しそうな顔をして
「あらそう? じゃあいいんだけれど。じゃあまた来週もよろしくね」
「はい、ありがとうございましたー」
いつも通りに挨拶して次の宅配先へと向かった。
と聞かれたのは、志貴と気まずい再開をした翌日……
火曜日の宅配の時のこと。
渡辺さんの奥様が突然そんなことを言い出した。
「え、細い、ですか?」
「私なんかこんなだから、あなたを見てると心配で……」
なんて、少しばかりふくよかな体を見てそう言った。
長い間宅配を渡辺さんにしてきたけれど、今までそんな風に体型のことなどを言われた記憶がなかったので、少し面食らった。
けれど、心配してくれているのは感じ取れたので、特に深く考えもせず話を合わせた。
「あははっ、大丈夫ですよ。これでもサイズはSですし、服だって7号くらいですよ? 私の身長なら普通ですから」
と明るく答えた。
太くもないけど、どうしようもないくらい細いわけでもない。
それを聞いた渡辺さんはやけに嬉しそうな顔をして
「あらそう? じゃあいいんだけれど。じゃあまた来週もよろしくね」
「はい、ありがとうございましたー」
いつも通りに挨拶して次の宅配先へと向かった。