俺様と闘う私『一部・完』
 ちょーっ超ムカつく!!


 思い切り睨みながら



 「22.5㎝!!」



 叫ぶように言ってやった。



 「最初からそう言えよ、まどろっこしい」



 はぁぁぁん!?


 まどろっこしい訳ないだろうが!



 とは思うものの、ここでキレたら大人態度の意味がない。




 ―――一度軽く息を吸ってー、吐いて。



 それからゆっくりと顔を上げて



 「明日、10時で来ますからっ」



 と言って、バタン!! って思いっきりドアを閉めてやった。



 やっぱり私、大人になりきれそうにはない。



 そんな私を、ドアの向こうで志貴が苦笑しているなんてことは、やっぱり気付かなかった。
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