俺様と闘う私『一部・完』
 「今日も、おでかけなの?」


 すごーく。



 まぶしーいくらいの笑顔。



 ……に、腹黒さを混ぜた感じの口元。



 ―――こ、怖っ!



 と我が母ながらに怯みながら見ると



 「ねぇっ! 『か・れ・し』なんでしょ!?」



 もう、わくわくと言うか……キラキラした目で私を見ているこの少女面した母を張り倒したい。



 誰が!? 

 誰が彼氏なんだか!!

 あんなあくどい&俺様男が!!




 「違う!」



 速攻で否定宣言を下した。



 が、しかしながら母は強し。



 「あら、おでかけは否定しないんだぁ♪」



 …………


 いや、そうなんだけどね。



 なぁんか。


 なぁんか、イラーってするのはなぜでしょうかねぇ?



 とは思うものの……コレは話のチャンスと割り切り、私はついに今日のことについて話す腹を括った。
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